無駄な配置はひとつもナイ

2007-03-01 17:00:00

家の設計というものは、本当に計算され尽くして、作られています。

たとえば、トイレの位置。設計図では、寝室から離れた仕事部屋の横に配置されています。私はこのことについて、特になんとも思っていなかったのですが、旦那曰く「寝室の横にあると、水の音が睡眠の妨げになるでしょ」とのこと。言われてみれば、そうですね。作業部屋の横にある分には、音は気になりませんからね。

 

そして設計図では、多くの家と同様に、キッチンは住宅の角に置かれています。実は、このことにもきちんと意味があるそうです。

まず、ほとんどの家の南面には、日照量を増やすために大きな窓がつけられていますよね。

そして、大きな窓のある部屋は、ほとんどの場合、家族が集合する場所であるリビングルームとして使われます。リビングルームは食事をとる場所にもなりますので、そばにはキッチンが配置されます。と、いうのが一般的な家の配置ですが、ここで問題なのがキッチンの配置場所です。

リビングのそばに配置したいとはいえ、窓のそばに水場を設けてしまうと湿気が増えてしまいます。なぜなら、窓は水を蒸発させる光を通し、その蒸気を拡散させる風を通すものですから。それを防ぐために、キッチンは必然的に、窓の影響が少ない、家の角に配置されるというわけだそうです。知人によると。

 

この他にもテレビの置き場所や仕事部屋をゲストルームにする仕掛けなど、家の設計図をみているだけで、感心させられるポイントは多数あります。こうやって見ていくと、本当に建築というものは、空間を設計していく仕事なのだなあ、などと思います。

 

余談ですが「建築好きの人は、地図を読む能力が卓越している」と思います。これは私の周辺だけのリサーチですが。

たとえばドライブ旅行の際に、地図担当になるのは、だいたい建築にゆかりのある人です。

地図の情報を頭のなかできちんと組み立てられるのですね。

Category : 計画

北国の二重玄関

2007-02-15 17:00:00

寒冷地の家の玄関は、俗に言う「二重玄関」になっています。

二重玄関とは、その名の通り玄関を2重に設けることで、冷たい外気をシャットアウトするための仕掛けです。

玄関が居住スペースに直結していますと、扉を開けたらすぐに冷たい外気が入ってきて部屋の温度が下がってしまいますよね。ですから、それより以前にもう1つ玄関扉を設けて、外気をシャットアウトするのです。

 

一般的な家の二重玄関は、メインの玄関扉の前に、もう1つ空間をつけて、ここに1つ目の扉をつけています。ですから、外から見ると玄関の前がボコッと飛び出している形になっています。こうすることで、外気だけでなく吹雪きとともにやってくる雪も居住スペースには入らないようにしているのです。二重玄関の一つ目の玄関は、言わば本当の玄関のフードのような存在でしょうか。

玄関扉をおおうように、透明なアクリル板でこのスペースがつくられている家が多く、外から見ると、玄関をカバーしているような印象を受けます。そしてこの空間は、靴についた雪を落とす場所になったり、除雪道具の置き場所になったりもしています。

 

ちなみに、立方体の外観にする我が家の場合は、玄関ホールをもうけて2重玄関と同じ機能をもたせます。

Category : 計画

家を建てるなら書庫をつくりたい

2007-02-10 17:00:00

敷地に余裕があるのですから、「書庫」は絶対つくりたいです。

それはもう私たち夫婦の願望です。

 

ワンルームアパートでのひとり暮らしにおいて、最も困るのは本の置き場です。

編集プロダクションに在籍していた頃は、事務所の書棚を私物化しており、好きなだけ本を置いておいていましたが、当然のごとく退社してまで使えるわけがありません。そして退社時にそれらの本を送った先は、アパートではなく実家です。アパートに送ったところで、入るわけがありませんので。

 

そんな風に、あふれ出た本を実家の物置きに入れるという作業は、学生時代から続いていました。それらは、もう嫁にいったのですからいい加減に引き上げなくてはいけませんよね。そして、現在は実家で暮しの旦那の部屋にある本の量も結構なもので、それらを考えると、やはり本だけの部屋をつくりたいのです。そういうわけで設計図には、あらかじめ本棚がそなえられた書庫が配置されています。

 

しかし、置き場所を考えずに本を買えるようになる日がくることは、もう夢のような話ですね。

Category : 計画

自宅に暗室をつくることが夢だったけど

2007-02-08 17:00:00

今や家庭ではもちろん、情報誌でも写真はデジタルが主流になり、フィルムカメラの需要が激減しました。そしてとうとう、フジフィルムがモノクロフィルム及び印画紙等の生産を今年の3月に終了すると発表しました。

 

私たち夫婦は共に引伸機を所有しているほど、撮影好きです。

引伸機とは、フィルムを印画紙にプリントする際に用いる機械のことで、フィルムから写真をつくる際は、この機械を用いてプリント作業をおこないます。そして、この作業に必要な環境は、光が一切入らない空間と写真を洗浄する流しです。

自宅でプリント作業をおこなう際は、キッチンやバスルームを暗室作業場所にしているのですが、やはり家をつくるなら写真をつくるためだけの暗室部屋をつくりたい。そう、長年思っていました。それで、設計図にはしっかり暗室を盛り込んでもらったので、もはやあと数年後には意味をなさない部屋になりそうです。そうなると、暗室をつくるための出費は痛いです。

 

そういうわけで、これをどうしようか考え中です。

設計図では、暗室のとなりに書庫が配置されていますので、書庫と暗室を一室にして、隅に流しを設置してもらう方向になりそうです。あーあ。

暗室と書庫のある家が夢だったのに…。

Category : 計画

雪国で立方体の家をつくる方法

2007-02-04 17:00:00

雪国では、雪の重さで家がつぶれないように、屋根になんらかの仕掛けをして、屋根の上の雪を除去しています。多くの家では外側に向かって傾斜をつけることで、屋根の上の雪を落としています。雪国でよく見られる三角形の屋根がそうですね。

 

しかし旦那は箱の形のような立方体に見える外観を希望しています。ですから、雪国でそれを実現するためには、少々変わった仕掛けをします。

 

まず、屋根の傾斜は内側に向かってつけます。理科の実験で使うロートのように、V字型にするのです。そして屋根の中央に配水管の口を用意しておき、解けて水となった雪が配水管を通って下水に流れるように仕掛けます。この仕掛けにより、立方体の外観を実現することができるのです。ちなみに、このようなタイプの屋根を「無落雪」というそうです。

 

なお、屋根の色は日光を吸収しやすいように黒色が採用されます。しかし、外側から見れば屋根の上の色は見えませんので、重苦しい印象はないでしょう。

 

しかし雪国育ちでない私は「こんなんで本当に雪が除去できるのか?雪は解けるのか?」と思ったのですが、そもそも道東は豪雪地帯ではないし、冬はよく晴れて、空気も澄んでいるので日射しが強いため、屋根の上の雪はすぐに解けてしまうのだそうです。

Category : 計画

設計図があがってきました

2007-02-01 17:00:00

お正月にお会いした設計士さんより、新居の先月末に設計図があがってきました。

私は、デザイナーさんの仕事をみても、カメラマンさんの仕事をみても、同じようなことをいうのですが、「やっぱり、プロってすごいなー」と、ここでも思ってしまいましたよ。

 

「書庫が欲しい」だの「暗室が欲しい」だの「薪ストーブを置きたい」だのあれだけ無鉄砲に要望を告げたのにも関わらず、こちらの要望をすべて取り入れた設計図をつくってくれたのです。言っておいてなんですが、まさか本当にすべてがうまく配置されるとは思ってもいませんでした。やっぱりプロの仕事ですね。

 

さて、まずは屋根についてですが、雪国にも関わらず旦那は「屋根を三角形にしたくない」そうで。しかし、その要望も見事に叶えてくれたのです。

 

雪国では、屋根の上につもる雪を落下させるために、屋根に傾斜をつけるが一般的なのですが、旦那は界工作舎の提案するような「箱の家」にみられる、傾斜のない立方体な外観を希望しており、できれば三角形の屋根にはしたくないとのこと。しかし、ゆるやかにでも傾斜をつけるか、屋根にヒーターをのせるかしないと、雪で家が押しつぶされるから無理だろうと思っていました。しかし、そこはプロの知識ですね。方法はいくつかあるのです。

 

その回答は次号にて…。

Category : 計画

「薪ストーブのある暮らし」を実現するには

2006-11-29 17:00:00

「薪ストーブのある暮らし」を手に入れるには、一体いくらかかると思いますか?
答えは、以下の価格表をご参考のこと。

・ストーブ本体 20~70万円
・煙突 30~60万円
・設置工事費 7~20万円

これは、先日の薪ストーブイベントに出店していた「株式会社メトス」という輸入販売メーカーさんを参照としていますので、知人の話に聞く中古品なども視野に入れると、もう少し安く手に入れることもできるそうです。

とは言え、やはり決して安くはない買い物ですね。
本体価格を抑えたとしても、ストーブの命とも言える煙突はケチることはできませんので。煙突は長さなどによって価格が決まるそうで、それぞれの家の形態に合わせた販売をしているそうです。私たちが家を建てる場所は雪が降る地方なので、雪の重さで煙突が折れないよう、周りをレンガで補強する必要があります。サンタクロースが落ちてきそうな、あんな感じの煙突ですね。でも、煙突管自体はものすごくスリムなので、片足ぐらいしか突っ込めませんが。

設置工事費についてですが、通常言われている予算10~15万円は、既に工事が竣工している家に、新たに穴を開けて設置する場合の価格ですので、家の建設とともに設置工事を行なえるのならば価格は10万円以下にまで下がるそうです。

そんな事情などを加味していくと、もろもろで60万円以上になりそうですね。
しかし、一生に一度の買い物である「家」につけるオプションも、同じく一生ものの買い物。現在の60万円は非常にキツイ金額ですが、これからの生活を考えていくと、投資の価値はあるはず!です。費用の方は大丈夫、私がいつもの執筆作業に加え、web制作やマニュアル書きもすれば、蒔ストーブ代ぐらい稼げるはず!です…。式をあげる前に、また小じわを増やすことになりますが。

※株式会社メトス
蒔ストーブの輸入販売を行なう会社です。ホームページをのぞいたところ、サウナも取り扱っているようで、「フィンランド好き」な私としては、グッとひかれるものがありました。
http://metos.co.jp/kamin/stove/

Category : 計画

街に住むか、山に住むか Part3.

2006-11-14 17:00:00

賑やかしいネオンもなく、騒音もない静かな空間。空に広がる満天の星空、家の中に灯る温かい明かり。それが田舎生活の醍醐味でもあり、そんな風景は私も好きです。

「じゃあ、なぜ“闇が恐いから、街の方に住みたい”と言うのか?」って、それは誰もいない部屋にできる「闇の空間」が恐いからです。そうです、幽霊嫌いなのです。誰かと一緒の時は、全く気にはならないのですが、夜中に1人で作業をしている時に、ふと猛烈に気になる瞬間があるのです。特に、周辺に民家やお店のない場所においては、この恐怖に襲われます。

住宅がひしめく東京・名古屋・札幌では気にならなかったことなのですが、2DKのアパートに住んでいた長野県飯田市で、暗闇の恐怖に襲われるようになりました。気にならない時は、真っ暗闇だろうと、ガンガン1人で歩いていくのですが、何かのタイミングで突然気になってしまった途端、恐怖のイマジネーションが湧きだして止まらないことがあるのですよね…。このオバケ恐怖症は小さい頃からあったのですが、テレビや音楽など、音を発生させることによって、恐怖心を回避していました。

「じゃあ、恐くなったら音を出せばいいじゃん」って、そうしたいのはやまやまですが、仕事をする時はそういうわけにもいかないのです。それは、私がお仕事の文章を書く時は、無音にするからなのですが。ちなみに、日中は闇への恐怖に襲われることはありません。

「じゃあ、夜は作業しなければいいじゃん」って、できればそうしたいのですが、一旦作業を始めると、途中でやめることができなくなるため、なかなかそうはいかないのです。

でもまあ、グタグダ言っても仕方ないので、もし再発してしまった場合は、治す方向で努力はしていくつもりです。そういうわけで、今のところは旦那さんが主張する「山」地域への家の建設が有力でしょうか。しかし、その他もろもろの条件もありますので、土地を見たり、どんな家にしたいのかを明確に固めてから、最終決断を出していかないといけませんね。まあ、当たり前のことなのですが。もとい、一度別海町に行ってみないといけませんね。実は私は、一度も別海へ行ったことがありませんので…。※ちなみに、ご両親には何度もお会いしております。

Category : 計画

街に住むか、山に住むか Part2.

2006-11-10 17:00:00

「せっかく北海道に家を建てるのだから、住宅地ではなく、大地に建てたい」
これは、北海道生まれの旦那さんの主張です。旦那さんは、北海道の別海町で生まれ育ち、高校からは札幌に出て、大学卒業後に別海町に戻ってきた、生まれも育ちも北海道民な青年です。ですから、もう大地なんて見慣れているはずなのに、彼はこの主張を取り下げません。

一方の私は、名古屋で生まれ育ち、高校からは少しだけ海外、大学を札幌、新卒で勤めた会社は長野県飯田市、出版業界へ転職してからは東京にて生活をしています。まあ、転々としていますね…。言い訳をすると、目的があって移動したのであって、土地はどこでもいいのです。嫁入り先も、大学時代に知り合った現・旦那さんの就職先が、たまたま別海町であっただけで、ジャワ島だろうと、ロシアだろうと、どこへでもこだわりなく嫁いで行ったと思います。たぶん。

でもまあ、嫁ぎ先は北海道の別海町。実は、小さい頃から田舎への憧れが強かった私にとって、これは願ってもないことなのです。そして、道東は北欧のような寒冷地。中学の頃、「将来はフィンランドに住む」という不思議な発言をしていた私にとって、偶然とは言え、近いようなかたちで夢が叶うこととなりました。

話が大分逸れましたが、そんな田舎好きな私が、彼の主張に反論し「街」を押す理由。それは、闇が恐いからです。

理由の詳細はまた次号…。

Category : 計画

街に住むか、山に住むか Part1.

2006-11-06 17:00:00

「家を建てる」ことが決まったら、次は土地選びです。とは言っても、ここでの選択は、どの番地に建てるかではなく、「山にするか」「街にするか」という大枠での選択です。

“酪農王国・別海町”とは言え、なにも町内すべてに牛が放牧されているわけではなく、別海町にも多くの住宅が集まる、俗に言う「街」と言われる地域があります。そこには、スーパーやコンビニはもちろん、レンタルビデオ店に本屋、渋谷系音楽を豊富に揃えるナゾのレコード店やパチンコ屋まであり、生活していく上で必要なものは揃っています。

そして、街の周辺には牧草地が広がっており、ここが「山」と称されている地域です。しかし、「山」とは言っても、生えている木の本数が増えるだけで、本州の山のように勾配があるわけではありません。周辺には住宅地がなく、見渡す限りの平野が広がっている、よくある北海道のイメージ写真の風景ですね。こんな風景に行くまでの距離は、街から車で15分ほど。少し走れば、ほとんど家がなくなってしまうのです。

旦那さんは、このような風景のところに家を建てたいと主張しており、それにより今、夫婦間で小競り合いが起きています。ちなみに、私は「街」を押しているのです。

それぞれの主張はまた次号…。

Category : 計画

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