Archive for November-2006

家を建てることは贅沢ではない(田舎に)

2006-11-01 17:00:00

結婚にあたり、家を建てることになりました。
場所は北方領土が海岸から見える北東端の土地、別海町。
平たく言うと、人より牛の方が多い、香川県サイズの町です。

友人知人に、「家を建てることになったわー」と告げると、
往々にして「金持ちやんけ」と返されますが、それは間違い。
旦那は質素な公務員ですし、私には貯金がほとんど無い。
都会で月々10万以上の家賃を払っていける、あなたの方がお金持ちです。

ではなぜ、私たちが「家を建てる」という選択をしたかと言うと、
人生を通して見た場合、早々に家を建てた方が割安だからです。
極端に言うと、土地代が格安なので、残るは建設費のみ。
月々数万円のアパート代を払い続けていくよりも、
その家賃を家のローンに当ててしまった方が、明らかに「お得」です。

まあ、そんな貧乏性も混じっているのですが、
背中を押してくれたのは、「結婚準備資金」の存在。
後々、詳しくご報告していきますが、
私の地元・名古屋は「どえらい派手な結婚式」でお馴染みの土地。
さすがに、屋根から餅を捲くショーは廃れつつありますが、
それでも結婚にかける費用は他県よりも割高で、
我が家にも「結婚準備資金」なるものがしっかりと存在していました。
そして、父親からの「これを家の建設費の頭金にしろ」とのありがたい後押しがあり、
かくして私たちは「家を建てる」こととなったのです。
 

Category : 計画

街に住むか、山に住むか Part1.

2006-11-06 17:00:00

「家を建てる」ことが決まったら、次は土地選びです。とは言っても、ここでの選択は、どの番地に建てるかではなく、「山にするか」「街にするか」という大枠での選択です。

“酪農王国・別海町”とは言え、なにも町内すべてに牛が放牧されているわけではなく、別海町にも多くの住宅が集まる、俗に言う「街」と言われる地域があります。そこには、スーパーやコンビニはもちろん、レンタルビデオ店に本屋、渋谷系音楽を豊富に揃えるナゾのレコード店やパチンコ屋まであり、生活していく上で必要なものは揃っています。

そして、街の周辺には牧草地が広がっており、ここが「山」と称されている地域です。しかし、「山」とは言っても、生えている木の本数が増えるだけで、本州の山のように勾配があるわけではありません。周辺には住宅地がなく、見渡す限りの平野が広がっている、よくある北海道のイメージ写真の風景ですね。こんな風景に行くまでの距離は、街から車で15分ほど。少し走れば、ほとんど家がなくなってしまうのです。

旦那さんは、このような風景のところに家を建てたいと主張しており、それにより今、夫婦間で小競り合いが起きています。ちなみに、私は「街」を押しているのです。

それぞれの主張はまた次号…。

Category : 計画

街に住むか、山に住むか Part2.

2006-11-10 17:00:00

「せっかく北海道に家を建てるのだから、住宅地ではなく、大地に建てたい」
これは、北海道生まれの旦那さんの主張です。旦那さんは、北海道の別海町で生まれ育ち、高校からは札幌に出て、大学卒業後に別海町に戻ってきた、生まれも育ちも北海道民な青年です。ですから、もう大地なんて見慣れているはずなのに、彼はこの主張を取り下げません。

一方の私は、名古屋で生まれ育ち、高校からは少しだけ海外、大学を札幌、新卒で勤めた会社は長野県飯田市、出版業界へ転職してからは東京にて生活をしています。まあ、転々としていますね…。言い訳をすると、目的があって移動したのであって、土地はどこでもいいのです。嫁入り先も、大学時代に知り合った現・旦那さんの就職先が、たまたま別海町であっただけで、ジャワ島だろうと、ロシアだろうと、どこへでもこだわりなく嫁いで行ったと思います。たぶん。

でもまあ、嫁ぎ先は北海道の別海町。実は、小さい頃から田舎への憧れが強かった私にとって、これは願ってもないことなのです。そして、道東は北欧のような寒冷地。中学の頃、「将来はフィンランドに住む」という不思議な発言をしていた私にとって、偶然とは言え、近いようなかたちで夢が叶うこととなりました。

話が大分逸れましたが、そんな田舎好きな私が、彼の主張に反論し「街」を押す理由。それは、闇が恐いからです。

理由の詳細はまた次号…。

Category : 計画

街に住むか、山に住むか Part3.

2006-11-14 17:00:00

賑やかしいネオンもなく、騒音もない静かな空間。空に広がる満天の星空、家の中に灯る温かい明かり。それが田舎生活の醍醐味でもあり、そんな風景は私も好きです。

「じゃあ、なぜ“闇が恐いから、街の方に住みたい”と言うのか?」って、それは誰もいない部屋にできる「闇の空間」が恐いからです。そうです、幽霊嫌いなのです。誰かと一緒の時は、全く気にはならないのですが、夜中に1人で作業をしている時に、ふと猛烈に気になる瞬間があるのです。特に、周辺に民家やお店のない場所においては、この恐怖に襲われます。

住宅がひしめく東京・名古屋・札幌では気にならなかったことなのですが、2DKのアパートに住んでいた長野県飯田市で、暗闇の恐怖に襲われるようになりました。気にならない時は、真っ暗闇だろうと、ガンガン1人で歩いていくのですが、何かのタイミングで突然気になってしまった途端、恐怖のイマジネーションが湧きだして止まらないことがあるのですよね…。このオバケ恐怖症は小さい頃からあったのですが、テレビや音楽など、音を発生させることによって、恐怖心を回避していました。

「じゃあ、恐くなったら音を出せばいいじゃん」って、そうしたいのはやまやまですが、仕事をする時はそういうわけにもいかないのです。それは、私がお仕事の文章を書く時は、無音にするからなのですが。ちなみに、日中は闇への恐怖に襲われることはありません。

「じゃあ、夜は作業しなければいいじゃん」って、できればそうしたいのですが、一旦作業を始めると、途中でやめることができなくなるため、なかなかそうはいかないのです。

でもまあ、グタグダ言っても仕方ないので、もし再発してしまった場合は、治す方向で努力はしていくつもりです。そういうわけで、今のところは旦那さんが主張する「山」地域への家の建設が有力でしょうか。しかし、その他もろもろの条件もありますので、土地を見たり、どんな家にしたいのかを明確に固めてから、最終決断を出していかないといけませんね。まあ、当たり前のことなのですが。もとい、一度別海町に行ってみないといけませんね。実は私は、一度も別海へ行ったことがありませんので…。※ちなみに、ご両親には何度もお会いしております。

Category : 計画

大竹伸朗さんと別海町

2006-11-19 17:00:00

大竹伸朗さんをご存知でしょうか?詳細は、ホームページ(※1)を見て頂くとして、端的に言いますと、日本を代表する現代美術作家さんです。そして、別海町に縁の深い。

今、東京都現代美術館では、かつてないスケールで大竹さんの大回顧展(※2)が行なわれています。そして、その中には別海コーナーもあるのです。

なんでも大竹さんは、美術大学入学後すぐに休学をして、約1年間を別海町の酪農牧場で過ごしたとか。「過ごした~」と言っても牧歌的なゆったりとした生活ではなく、住み込みでの酪農労働。トータルすると1トン以上にもなる牛の糞を1日中延々と運び続けたり、酪農家の赤ちゃんをおんぶして、朝晩と牛の搾乳をしたりと、過ごしたそうです。そんな生活のなかでも絵を描くことは忘れておらず、その当時のスケッチが今回展示されているのです。そして、別海の風景を写した写真なども。

この別海コーナーは、他の展示スペースとは少し異なる部屋の作りで、照明を抑えた、落ち着いた雰囲気の部屋の一面は、外へと繋がる窓になっています。窓には木製の日除けが施されており、隙間からほのかに日差しが差し込んでしました。そして、私が訪れた日は風が強く、部屋にはゴーゴーという風の音が聞こえていました。
別海ってこんな雰囲気の街なのでしょうか。
私はまだ見ぬ別海の風景に思いを馳せて、そんなことを思いました。
ちなみに、両端の壁には、さらに別海の雰囲気を伝えるような演出も施されています。
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余談ですが、回顧展のレセプションでの大竹さんのお洋服は、ご自身がデザインされた、別海町Tシャツ!表には大竹さん独自のデザイン文字で「別海」とプリントされており、裏には牛さんがプリントされてありました。カッコイイッ!!
そして、パーティーではビールや烏龍茶とともに、別海牛乳が配られており、それはとても新鮮な光景でした。なぜなら、普段ですと「別海?それはどこ?」と聞かれるのですが、ここでは当たり前のように別海という単語が話されています。
ちなみに別海町長・佐野力三氏からのお花が、坂本龍一さんら著名人からのお花とともに並べてあり、こちらもなんだか嬉しくなってしまう光景でした。実はまだ見ぬ土地なのですが、既に「別海愛」は芽吹いてきています。

※1:私が記事を書かせて頂いた本回顧展の掲載ページです。
http://www.art-inn.jp/tokushu/000042.html

※2:本回顧展「大竹伸朗 全景 1955-2006」は、2006年12月24日まで東京都現代美術館にて開催しております。詳しくはホームページをご参照ください。
http://www.mot-art-museum.jp/

Category : 別海町

都会でも「薪ストーブのある暮らし」

2006-11-23 17:00:00

先日、都市型スローライフ住宅などを手掛けるハウスメーカー『ビッグフット』のイベントに行ってきました。今回のイベントテーマは「薪ストーブのある暮らし」。
実は、私も旦那さんも、家に薪ストーブを設置したいと考えているのです。

イベントでは、火の起こし方や薪のくべ方、煙突のお掃除方法など、取扱いに関する丁寧な説明が行なわれ、さらに、ストーブで焼いたスルメや焼き芋、甘酒などもふるまわれました。このイベントは、お耳だけでなく、お腹の方も大満足な内容なのです。もちろん、蒔ストーブ情報もたっぷり入手することができ、「女子1人でも行って良かった~」と思いましたよ…。周りはファミリーばかりでしたが。

さて、販売員さんから聞いた情報のなかで、とても驚いたことがあります。それは、都内にも薪ストーブユーザーがたくさんいること。なんでも、代官山にあります『ビッグフット』のモデルハウス周辺でも、薪ストーブを使っているお宅はたくさんあるそうで、販売員さんは「歩く時、注意して見ていってください。結構、煙突を出しているお家がありますよ」なんて言っていました。

薪ストーブのような煙の出るものを都会で使えば、クレームの対象になるんだろうな、と思っていましたが、それは昔の話だそうです。実際に、イベントで披露された薪ストーブの煙は、ほぼ無色と言っていい程の白煙。有害な煙が出ない理由は、構造上の進化もありますが、適した燃料を使っていることも大きいそうです。燃料に、十分に乾燥した薪を使ってさえ入れば、このようなうすい白煙になるのだとか。

販売員さんによると、煙のクレームがくることなんて、1年に1件あるかないかで、そもそも冬は窓を閉めきっているので、住宅が密集する都会でも、煙が部屋の中に入ることはないそうです。煙突も高く伸びていますしね。

※ビッグフット
「スローライフ」をテーマに、ログハウスやドームハウスなどの「自然派個性住宅」を手掛けているハウスメーカーです。モデルハウスは代官山駅より徒歩数分圏内にある、非常にくつろげる空間で、入り口では大きなトーテムポールが迎えてくれます。
http://www.bigfoot.co.jp/

Category : モデルハウス見学

トリコになる「薪ストーブのある暮らし」体験

2006-11-26 17:00:00

私は、学生時代に何度か、北海道の新得町にて、ドキュメンタリー映画の撮影のお手伝いをしていました。撮影期間中は、空き家となっているお宅をお借りしてスタッフみんなで共同生活。そして、そこで初めて「薪ストーブのある暮らし」を体験したのです。以来私は、薪ストーブのトリコとなってしまいました。

もう、なんと言うか、とろけてしまう温かさなのですよね、薪ストーブの温かさは。炉の中の炎が徐々に大きくなっていくにつれ、ふわり、ふわりと、室内に温かい空気が広がっていくのです。そして、薪ストーブから広がる空気は、エアコンの熱風のように乾いてはおらず、非常にやわらかい温もりなのです。ちょっと気を抜けば、本当に「とろん」と、とろけてしまうような。

滞在先のお宅にあった薪ストーブは、居間の中央に設置されており、非常に大きなサイズでした。ですから、打ち合わせは当然、薪ストーブを囲んで行われます。火の番は一番下っぱの私の役目。私は手に軍手をはめて、薪をくべたり、ストーブの上のやかんがシューシューと音を立てたら、みなさんにお茶をそそいだりしていました。
当時のスタッフの人柄もあるのでしょうけれど、ドラマの撮影現場とは違う、非常に和やかな現場だったことを覚えています。そして思い出すのは温かい風景。
撮影自体は極寒の中で行われており、絶対に寒い思いをしていた時間の方が長いのですが、ポカポカと温かいぬくもりの思い出ばかりが浮かんできます。これも、薪ストーブ効果なのでしょうか。

Category : 北国の生活

「薪ストーブのある暮らし」を実現するには

2006-11-29 17:00:00

「薪ストーブのある暮らし」を手に入れるには、一体いくらかかると思いますか?
答えは、以下の価格表をご参考のこと。

・ストーブ本体 20~70万円
・煙突 30~60万円
・設置工事費 7~20万円

これは、先日の薪ストーブイベントに出店していた「株式会社メトス」という輸入販売メーカーさんを参照としていますので、知人の話に聞く中古品なども視野に入れると、もう少し安く手に入れることもできるそうです。

とは言え、やはり決して安くはない買い物ですね。
本体価格を抑えたとしても、ストーブの命とも言える煙突はケチることはできませんので。煙突は長さなどによって価格が決まるそうで、それぞれの家の形態に合わせた販売をしているそうです。私たちが家を建てる場所は雪が降る地方なので、雪の重さで煙突が折れないよう、周りをレンガで補強する必要があります。サンタクロースが落ちてきそうな、あんな感じの煙突ですね。でも、煙突管自体はものすごくスリムなので、片足ぐらいしか突っ込めませんが。

設置工事費についてですが、通常言われている予算10~15万円は、既に工事が竣工している家に、新たに穴を開けて設置する場合の価格ですので、家の建設とともに設置工事を行なえるのならば価格は10万円以下にまで下がるそうです。

そんな事情などを加味していくと、もろもろで60万円以上になりそうですね。
しかし、一生に一度の買い物である「家」につけるオプションも、同じく一生ものの買い物。現在の60万円は非常にキツイ金額ですが、これからの生活を考えていくと、投資の価値はあるはず!です。費用の方は大丈夫、私がいつもの執筆作業に加え、web制作やマニュアル書きもすれば、蒔ストーブ代ぐらい稼げるはず!です…。式をあげる前に、また小じわを増やすことになりますが。

※株式会社メトス
蒔ストーブの輸入販売を行なう会社です。ホームページをのぞいたところ、サウナも取り扱っているようで、「フィンランド好き」な私としては、グッとひかれるものがありました。
http://metos.co.jp/kamin/stove/

Category : 計画

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